木戸 寛孝NPO法人世界連邦21世紀フォーラム理事長木戸 寛孝

代表、木戸寛孝からのメッセージ

21世紀を迎えるにあたり国連は2000年にミレニアムサミットを開催し、MDGsとして2015年までのアジェンダ設定が行われ、その流れを受け継ぎ更に2030年までの目標としてSDGsが掲げられ現在に至ります。その内容は社会に広く周知されましたが残念ながら達成率は15%にとどまり、そのことを踏まえ「ポストSDGs」(2030〜2045年)の議論が本年2025年から2029年までの5年間で進められます。

世界中の叡智を結集して2030年〜2045年までの期間を射程においた地球規模における人類に課せられたアジェンダとその解決方法を決めていかなければなりません。2045年は国連創設100年であり、私たちはその時間軸の中で「世界連邦の実現」に向けて何をすべきなのかを世界に提示し、またそれをポストSDGsのアジェンダの中に組み込んでいくことに尽力せねばならず、そのためにもこの5年間(2025〜2029)がとても重要な時期であると自覚しています。

またトランプ大統領という存在により、単にポストSDGsや国連改革だけでなく、その背景にある既存の世界システム( ヤルタ体制を基盤とする国連の安保理体制、GATT・WTOによる多角的自由貿易体制、米FRB・世銀・IMFのブレトンウッズ体制など)の在り方そのものが2045年という時間軸の中で大きな変化に晒される現状も踏まえ、新たな次元の平和運動を展開していかなければならないことも時代的な要請として求められています。

この様な混沌とした状況を逆手に取り、新たな持続可能な世界を築いていくためにはどのような可能性や選択肢があるのかを、国連100周年でもある2045年をゴール設定とした上で、誠実な態度で現実と向き合い、また未来に対して責任を持つことで、世界の平和を実現していくために為すべきことを、志を共にする皆さんと共に力を合わせて取り組んでいく所存であります。


2025年9月 吉日

NPO法人 世界連邦21世紀フォーラム
理事長 木戸寛孝