貧困問題というとあなたは何を想像しますか?
多くの方は、アフリカやアジアなど開発途上国で起こっているものを想像するのではないでしょうか。
ところが日本にも深刻な貧困問題が存在するのです。OECDのレポートによると、日本は先進国
の中で第二位の貧困率の国です。そんな日本の貧困問題において象徴的なものが児童擁護
施設での現状にみてとれます。
虐待や貧困など様々な「親の事情」により自分の意思と無関係に施設で暮らす子供たちがたく
さんいます。幼少期という人間形成していく上で最も重要な時期に親の愛情を受けることができ
ないという現実。社会の歪みというものはえてしてこのような子供などの弱者に集中しがちです。
この児童養護施設の問題に対して、「機会の平等」というビジョンで問題解決に取り組んでいる
のが慎泰俊さんです。彼は一般企業のサラリーマンとして働きながら、本業とは別にパートタイム
でNPO法人を作り、これらの問題に取り組んでいます。
今回は、平和な社会の重要なテーマである「機会の平等」について、現実に起こる課題を通じて
深める機会にしていただくと共に、パートタイムで社会問題に関わるという新しい働き方・生き方
のヒントを得ていただきたいと思います。
■慎泰俊
1981年東京生まれ。 朝鮮大学校政治経済学部法律学科、早稲田大学大学院ファイナンス
研究科修了。2006年よりモルガン・スタンレー・キャピタル勤務。「貧困の終焉」に触発され、
2007年10月より特定非営利活動法人Living in Peace(以下、Living in Peace)を設立、現在は
代表理事をつとめる。Living in Peaceの目指すことは、機会の平等の提供による貧困の削減
であり、国際的な活動ではマイクロファイナンス、国内では教育に特化したプロジェクトチームを
組成し、児童養護施設への活動等を行っている。2009年末現在、二つのプロジェクトチームには
40人以上が参加している。チームメンバーの多くは社会人が占める。
著作に「15歳からのファイナンス理論入門(ダイヤモンド社)」、「imidas 2010-2011(マイクロファイナンスについて執筆)」など。
ブログTaejunomicsやTwitter(@81TJ)で情報を発信中。
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