3・11からすでに1年が経とうとしています。しかし東日本に限らず、日本ではいまだに
多くの問題が山積みです。そういったいろいろな社会問題を考えるとき、忘れてはいけ
ない非常に重要な点があります。
それは、最終的にどのような社会や国を目指すのか、という方向性です。つまり、何の
ために社会があり、国があるのか、という根本をしっかりと把握することです。そのひとつ
として「人が幸せに暮らせる社会」は、究極的な目的となるでしょう。
では、どうすれば「幸せな社会」が実現するのでしょうか。
近年ではブータンがよく話題に出ますが、私の個人的な意見として(実際に現地へ訪れた
ことも踏まえ)、メディアが実情以上に賞賛していると思います。しかし世界中の国々を
いろいろな角度で見渡すと、実は一貫した「人を幸せにしやすい社会」の傾向が見えてくる
のも事実です。どのような社会で人が幸せに成りやすく、また人を不幸にするのか、文化や
社会の構造という視点から、個人と社会との関わりについて考えたいと思います。そして
「個人の幸福の追求」と「社会への貢献」が同じ延長線上にある「社会個人主義」を提言
したいと思います。
■目崎雅昭
慶應義塾高校、慶應義塾大学商学部卒。在学中、米ペンシルバニア大学へ留学。
ロンドン大学ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)社会人類学修士号。
1993年メリルリンチ証券へ入社。デリバティブ(金融派生商品)トレーダーとして金利スワップ
を担当。東京、ニューヨーク、ロンドンで勤務し、世界のマーケットと格闘。メリルリンチ社内で
世界一の収益をあげる。メリルリンチ証券退社後、世界100ヶ国以上へ10年近い歳月を
かけた旅に出る。インド、アフリカ、南米を中心とした、まったく違う世界観で生きる人々と
身近にふれ合うことで、パラダイムの変換を目指す。アジア諸国を歴訪後、インド南部の
アシュラムにて1年間、瞑想に没頭。内的な旅に目覚める。インド各地を歴訪後、パキスタン、
タリバン政権時代のアフガニスタンへ。その後イランを歴訪中、9・11同時多発テロが発生。
急遽、中東諸国への旅を断念し、トルコを経由して東欧各国へと向かう。その後アフリカ大陸
への準備として、パリで1年間のフランス語研修。 2003年一時帰国。(株)コンパスにて
未来予想クイズサイトeBetの立ち上げと運営に参加。2006年、ロンドン大学にて社会人類学
の修士号を取得後、それまでの異文化の体験と世界水準の学術的な理論の融合を求め、
チュニジアを皮切りに1年かけてアフリカ大陸全土を歴訪。後に中南米へ渡り、スペイン語
研修を兼ねてアルゼンチンを中心に約2年間を過ごす。中南米大陸全土を歴訪。
帰国後、W・Kアドバイザリー(Wolfgang Kreft Advisory)日本代表に就任。
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