「なにぶん初めてのことなので」「すべてが初めてのことなので」。。。
それぞれ、1995年の阪神大震災と2011年の東日本大震災の危機対応にあたった当時の首相の言葉です。
また、先般の大震災にあたり専門家もが、「百年(千年?)に一度の事態」と異口同音に言いました。
経済の世界でも同様に、リーマン・ショック後の混乱も「百年に一度の危機」と言われました。
何故、こうも簡単に「想定外」の危機が訪れ、混乱が起こるのでしょうか。
これらは、起こりうる危機を「原発事故は起こらない」、「銀行は潰れない」等の神話を前提として「想定せず」としてきた、リスクに脆弱な社会システムがたらした混乱ともいえます。
危機に際しての冒頭の我が国のリーダー達の言葉は、まさにこうしたリスク意識や想像力の欠如を端的に表しています。
現在、我が国でも財政破綻の危機や「異次元の金融緩和」の副作用による危機の可能性が喧伝されています。むやみに不安をあおることなく、リスクを正しく認識したうえで未来を創造するために私たちができることを考えてみたいと思います。
■國友洋二郎(元財務官僚、現外資系証券会社ヴァイス・プレジデント)
東京大学法学部卒、ジョージ・ワシントン大学ビジネス・スクール金融修士
2001年財務省入省後、主計局で予算編成業務、各国の財政政策比較や国の信用リスク分析を担当。福岡国税局法人税調査部門での国税調査官を経て2004年よりワシントンDCの多国間開発金融機関、米州開発銀行財務局投資部門の投資アナリストとしてサブプライムローンや各種証券化商品を含む債券の信用リスク分析を担当。
2007年に財務省を退職後、ドイツ証券株式会社グローバル・マーケッツ金融商品開発部にて運用商品の開発、資産・負債管理(ALM)や企業の信用リスクヘッジ手法の開発を担当。現在ゴールドマン・サックス証券株式会社証券部門金融商品開発部のヴァイス・プレジデント。
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