震災による福島第一原発事故を、21世紀という時代的文脈において、どのように位置づけて考えるべきなのでしょうか。いろいろな切り口が考えられますが、今回の講演では「既存の社会システムや常識の枠組みでは対応できない”リスク”の象徴」として捉えることで、そこから見えてくる未来のあるべき人類社会の方向性を、チェルノブイリ原発事故以降のヨーロッパに生じた一連の政治プロセスと照らし合わせながら、参加者の皆さんと考えてみたいと思います。
また、福島から現在は北海道へ避難しながら活動を行っている宍戸慈さんは、最近、チェルノブイリ原発事故で被害をうけたウクライナの首都キエフに赴き、当時自分たちと同じ年(28才)だった女性たち(現在54才)と交流してきた際の現地リポートをして頂きます。不思議なご縁で現在ウクライナ国立チェルノブイリ博物館の副館長をしている女性が、まさに54才ということで彼女やそこに住む女性や子どもたちと交流を通じて、そこから見えてくるリアルな福島の未来を模索します。
※講演会終了後15時より同館内「ライブラリーダイニング日比谷」にて当フォーラム発足5周年記念の懇親会(参加費3,000円・フリードリンク・軽食付立食形式・終了予定17時)を行う予定でございます。ぜひとも講演会と合わせてご出席ください。講演会お申し込みフォームにて同時にお申し込みいただけます。
■宍戸慈(peach heart 共同代表)
パーソナリティ。1983年福島県福島市生まれ。福島県立福島女子高等学校卒業後、地域情報誌フリーマガジン「dip」のエディター兼プランナーを7年間務める。地域の人に会い、話を聞き、取材してきた経験から、2010年より独立しラジオパーソナリティとしての活動も開始、郡山コミュニティ放送開局からレギュラー番組を担当。
2011年3月11日東日本大震災発生直後から、同局にて原発事故のニュースや・ライフライン情報を伝える緊急生放送を24時間体制で敢行。当初の支援が母子に集中することへの違和感から、福島女子による当事者団体「peach heart」を設立。同年12月単身で北海道に避難。
2012年3月より、コミュニティFM局をネットし、避難先と福島を繋げる番組「カラカラソワカ」パーソナリティを担当、NHK FM「ココロウタ」レギュラーゲスト出演中。
11月チェルノブイリ原発事故の被災地ウクライナへ訪問。26年後の放射能被害の現状を取材し、「週刊金曜日」「女性自身」などの週刊誌に執筆。福島から未来を考える講演会やワークショップを各地で開催中。
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