国境を越えた地球社会の中に、成熟した国家と同様な、経済力や武力による「力の支配」ではなく、公正な「法による統治」を実現していこうとするのが世界連邦運動における平和構築にあたってのプリンシプルであり、世界連邦運動協会の初代会長であり憲政の父と称された尾崎行雄はそのことを「世界の廃藩置県」と述べました。そのための取り組みとして、すでに国連を筆頭に様々な国際機関は現場から様々な取り組み(ガバナンスの構築や法の整備など)にチャレンジしています。その現状を紹介すると共に、今後、人類が遭遇するであろうグローバル化した危機とはどのようなものなのか、そうした危機を乗り越えていくために法やシステムだけでなく、そもそも私たちはどのような進化した世界観や価値観をつくり上げていかねばならないのかを考察し、そこから垣間見えてくる身近なライフ・スタイルやワーク・スタイルのあり方についても考えてみたいと思います。平和とは、国家権力による政治問題や、宗教的な祈りの世界だけでなく、私たちの日常生活や人生における自己実現をより創造的なものとしていく上でも重要なコンセプトとなっていくのが21世紀という時代であることを、参加者の皆さんと共有したいと思います。
■木戸寛孝(国際NGO 世界連邦運動協会 常務理事/NPO法人 世界連邦21世紀フォーラム 理事長)
1969年生まれ。慶応大学法学部卒後、(株)電通に入社。電通を退社後、1999年10月から2003年3月まで千葉県香取市で農業に従事。2003年11月から、国際NGO・World Federalist Movement of Japanの事務局長として、2002年オランダ・ハーグに常設された国際刑事裁判所(ICC)に日本政府が加盟するためのロビー活動において中心的役割を果たした。2006年からはコンセプターとして株式会社umariに参画し、コミュニティー事業(丸の内朝大学、六本木農園)、地域活性事業(三重県、島根県、宮崎県と神社を活用した地域交流プロジェクト)、東北震災復興事業(東北復興・農業トレーニングセンタープロジェクト、福島大学・ふくしま復興塾)における講師およびコンセプトワークを行う。明治維新の元勲・木戸孝允の直系6代目。
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