高度経済成長は人間に様々な恩恵をもたらしましたが、個人の働く意味の喪失や家庭問題、格差社会、金融危機、科学問題（核技術、遺伝子工学）、自然環境破壊など、社会の未来そのものを脅かすような危機的状況を創り出しました。

こうした時代背景の中で、ライフワークバランスやソーシャルビジネス、コミュニティソリューションといった新しい問題解決手法が展開される一方、私たちの生活（自己実現を含む家庭や企業環境）は、より複雑で不確実性を増した世界リスク社会（制御不能）の中で、機能不全（停滞、対立、断絶、多極化）を起こしているようにみえます。

個（人、物、金）が分散・拡張されながら、全体（社会、生態系、生命）が崩壊していく時代においての「問題の本質」とはいったい何でしょうか？

私たちは問題の本質を、その最も基本的な構成要素である人間の問題でありその本質は「意識の問題」であるという一つの切り口の元、古い世界観と固定観念に縛られていることによって可能性を制限してしまっている「思考様式」と「意識」（心の働き）に変容を起こすための能力開発・人財育成を行っています。

今回はこの手法を通じて見えてくる、「２１世紀における平和」とは何かという問いを、クリエイティブコミュニティーシップというコンセプトをテーマに、参加した皆さんと一緒に考えてゆきたいと思います。