益子町にあるオーガニックカフェの草分け的な存在『スターネット』の設計を2006年から2009年にかけて担当、近年では世帯数29戸の奥まった里山に既存の倉庫を利用して計画された複合施設『ドライブイン茂木』の立ち上げに関わり、さらにはポスト資本主義をうたうネクストコモンズの拠点『コモンズカフェ』の設計施工を岩手県遠野市にて行いました。どれも一店舗というよりもその建物を中心としつついかに周辺全体を「場」として開いていくのか、ということに重きが置かれています。
『スターネット』の仕事から十数年が経ちその間には大きな震災がありました。今後もさまざまな変化が予想される中で、さらにはAIなどのデジタルテクノロジーが世界を覆いつくしたときに引き起こされる社会的、経済的、倫理的な困難に「われわれ」はどのように立ち向かうのでしょう。おそらくしばらくの間、「わたし」たちは「われわれ」というものの存在の意味をますます 探り続ける必要性に迫られるのではないでしょうか。
「わたし」とはなんなのか、「われわれ」とはなんなのか。
私の場合の「わたし」を題材とし「われわれ」ということについて仕事(建築/映像)の事例を辿りながらワークショップ形式で考え、感じる「場」を設けたいと思います。
■町田 泰彦(まちだやすひこ)
建築家。益子町在住。幼少期を四国やニュージーランドといった自然が豊かな都市で過ごす。2004年小栗康平監督作品『埋もれ木』に美術助手として参加したことをきっかけに、2005年栃木県の益子町に建築事務所を移転。2006年から2009年にかけてカフェギャラリー『スターネット』の建物の新築/改修設計を担当。2013年、2015年には益子町主催のアートフェスティバル『土祭(ヒジサイ)』に参加。2011年第一回短編小説『ハトを、飛ばす』を発表した後、同名のドキュメンタリー映画を2016年に発表。2016年『ドライブイン茂木』の立ち上げに関わり、同所で古本屋の営業や映画上映を企画。さらに、ポスト資本主義をうたうネクストコモンズの遠野市拠点『コモンズカフェ』の建築設計および施工を担当。
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