豊かな高度成長期の日本で育った僕は、コンビニエンスな生活は当たり前だと思ってた。一歩世界に出てみると、常識が覆され、ただがむしゃらにお金を稼ぐことだけが全てではないことを知る。
写真家として生きることを決め、様々な風景や仲間と出会った結果、あるアイデアにたどり着く。旅をしながら、仲間と生きていく術をシェアすることで、人間力を上げる。そうすれば、芯を曲げず、どんな環境下でも対応できる。
こんなしなやかな逞しさを持った個人がチームになれば、いかなる社会になっても自分たちらしく、独立した意識で生活できるのではないか。
それが、”CINEMA CARAVAN”プロジェクト。
プロジェクトの旅の様子の報告の場ででもある逗子海岸映画祭は今年で8年目を迎え、テントやスクリーンが立ち並び、国籍や年代を超え国内外の様々な地域や人が集う村のようになった。
僕たちにとってのスクリーンは、写真や音楽や風習など、あらゆる表現が発信・体験できる共通言語。
旅やCINEMA CARAVANで見てきた風景を振り返りながら、このプロジェクトやスクリーンが切り拓く未来の可能性について考えていきたい。
■志津野 雷(写真家)
1975年生まれ鎌倉育ち。東京工芸大学芸術学部写真学科卒業
幼い頃より自然に囲まれ、いつしかその尊く美しい様子にファインダーを向け始める。近年、活動の場を国内外に拡げ、訪れた場所の背景にある文化やそこで暮らす人々に着目し独自の視点で写真を撮り続けている。 ANA機内誌「翼の王国」等雑誌、Ron Herman等広告撮影の他、現代美術作家栗林隆氏、騎馬劇団『ZINGARO』ドキュメンテーションの撮影などARTISTとのコラボレーション制作にも力を注ぐ。 また、移動式野外映画館『CINEMA CARAVAN』主宰するなど、その活動は写真家の域を超えて多岐に渡る。 https://www.raishizuno.jp/
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